せっかくブログを開設したにも関わらず、それっぽい記事を執筆することが今までなかったので書くことにしました。
まず、キッズカードというジャンルのゲームの筐体はリースの方式がほとんどです。メーカーによりその辺はまちまちであるので、今回はSEGA、バンダイ(データカードダス)、KONAMIの3つに大きく分けて書いていきます。
もちろん、ほかのメーカー(例えばMARVEROUS!やタカラトミーアーツ)もありますが、今回は割愛させていただきます。
①SEGA
SEGAといえばキッズカードの基礎を作ったといっても過言ではない企業であります。
また、昨今のキッズカードがリースの方式を採用しているのも、甲虫王者ムシキングを最初にリースの方式で販売したのがきっかけとなっています。
最近発売されたゲームで言うとヒーローバンク、新甲虫王者ムシキング。また、この記事を書いている2019年4月現在ではけものフレンズ3 プラネットツアーズの発表がされています。
上記3タイトルのゲームはNu SXというマザーボードを採用しています。
これらのゲームを家庭で稼働させるのは確実に不可能です。
Nu SXは中古で25,000円程度で出回っていますが、そもそもゲームのロムの入手が絶望的です。(ただ、他のメーカーに比べ管理が比較的甘いのがSEGAというのもあります。)
さらに、SEGAのゲームを動かすためにはキーチップというものが必要です。これは、ゲームのデータをコピーしただけでは遊べないようにする為のツールです。
さらに、マザーボードやゲームのロム、キーチップがそろっていてもその他のデバイスが必要になってきます。
例えば、最近まで日本で稼働していた新甲虫王者ムシキングはカメラが4つ必要です。
また、特殊な玩具のようなものを排出する機械やカードを印刷するためのプリンターが必要になってきます。
基本的にこれらのデバイスが接続されていないと起動時にエラーを吐きます。つまり、ゲームが作動しません。
この記事を読んでいる方々で一番気になるのはもちろん「ラブベリは家で遊べるの?!」ここが一番気になると思います。
結論を言うと日本版はかなり厳しい、海外版はほんの少しだけ希望があるといったところです。
日本版はそもそもロムが出回りません。しかし、海外版はロムの出回りがしばしばあります。
信憑性に欠ける情報かもしれませんが、海外版はリースではなく筐体を販売する方式をとっていたとのことです。
しかし、海外版はキーチップに加え、マネジメントチップというものが必要です。
上記画像はムシキングのものでありますが、参考に掲載します。
これを800プレイするごとに交換しなければなりません。
これ単体では販売されておらず、カードを4パック(200×4=800枚)購入すると付属されています。
感覚的にはポケモンガオーレの度数補充のようなものに近いと思います。(ガオーレやっていない方にはわかりにくいかもしれませんが・・・)
↑度数補充カード
仮に海外版の筐体が手に入ったとしてもこれがない限り稼働もせず、また、800回プレイした暁には電源をつけてもエラーを吐くだけのゲームになってしまいます。
また、マネジメントチップは使いかけのものを他の筐体から移してきてもエラーを吐きます。
カードを継続的に買ってもらうためのシステムだとは思うのですが、流石に厳しすぎですよね。
ちなみに、バーコードリーダーの純正品は20,700+税で現在も取り扱われています。
またラブベリで採用されていたマザーボードのsystemSPは比較的安易に入手できます。しかもゲームセンター内ではいまだに現役の基盤だったりもします。
おそらく、SEGAのゲームにおいて家庭で動かすのが一番実現可能であろうゲームは甲虫王者ムシキングであると思います。
オークションでごくまれにロムも出回り、さらにこのゲームはNAOMIというマザーボードが採用されており、キーチップが不要です。(ディスクシステムは例外)
これについてはまた別の記事にしたいと思います。
~まとめ~
・最近のキッズカードは必要なものが多く、揃ってないと稼働しない!
・ソフト(ロム)だけでは起動しない
・そもそもロムが手に入らない
本当はすべて1つの記事にまとめようと考えていたのですが、文量が思っていたより多くなってしまったのでいくつかに分けて書いていきます。次回はデータカードダス編!
また、バーコードの文字列に関しましては、TwitterにてExcelのファイル形式で無料配布しています。
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ダウンロードの際、パスワードが必要となります。知りたい方はDMまでお願いします。
※ラブベリのカード裏にも同様のことが書いてありますが、「個人で楽しむなどの場合を除き、カードやバーコードを無断複製しないで」ください。